お知らせ

2019.10.13社内研修【利用者様・ご家族様・施設スタッフからの声】

ある特別養護老人ホームや老人福祉施設の入所者様やそのご家族、またスタッフがの介護を受ける側、介護を行う側それぞれの立場で嬉しかった事や感謝した事された事を書かれていた事例を紹介し、話し合いました。

(事例1) ★最優秀賞★ 【施設職員の方々へ感謝】
 私たちの両親は幸せな事に同じ特養に入所できました。母の言動に変化が現れ、父の老老介護の日々が始まりました。「このままだと父も共倒れになる」いつでも相談してくださいとケアマネージャーや職員さんから声をかけてもらい家族が抱える不安を解消してくれ、多くの助言や指導をもらいながら何とか乗り越えられました。母には俳諧があり、過去に行方不明となり神奈川警察で保護されたことがありました。父は87歳になり、体力もだいぶ弱り気の休まる事がなかったでしょう。通所サービスを利用しながら特養に入所できる日を待ちました。入所してから
、私たちは毎日面会にと決めました。職員さんはいつも対応が優しく、いつも笑顔で対応してくれました。それから父は100歳で大好きだった施設で亡くなりました。葬儀場の計らいで斎場へ向かう前に施設に立ち寄ってくれる事になりました。到着時間を連絡し施設に着くと、その時驚きと嬉しさが込みあげてきました。玄関に職員さん達が、母を連れてきてくれていたのです。父とのお別れの時間を作ってくれてたのです。
皆様の心遣いに感謝でいっぱいです。後に葬儀担当の方から「ここまでしてくれる施設ははじめてです」と言っていただきました。

(事例2) ★優秀賞★  【片手で編んだひざ掛け】
 ヘルパーさんに入浴させていただいた時、「私の右手が動いたら編み物がしたいなぁ」とふと、もらした私・・・それを、聞き流していた
ヘルパーさんが次回の入浴が終えた後、12号の棒と毛糸の玉数個と何やらわからない黒いうで巻きテープを持ってきてくれた。
「な~に?」とたづねる私。「右手の親指と人差し指をこのテープに入れて、一本の編棒をその中に入れて、左の手で毛糸をあやつれば編物ができるんじゃない?」と彼女は言われヘルパーさんの障害のある者に対する暖かい「まなざし」を感じたのである。
 下手なひざ掛けかもしれないが、私にも挑戦する勇気が湧きだした。

介護の数だけそれぞれのエピソードがあり、今回の研修は心暖まるエピソードを紹介していただきました。
介護職は、日々の小さな働きかけや言葉のさりげなさが、ご本人やご家族の心に響く職種であると言われています。
それは難しいことではなく、ささいな思いやりであり、介護スタッフの心遣いは利用者様にとって太陽の光のようにも感じられることがあるのだと思いました。